学部レベルのミクロ経済学・費用便益分析を習得済みであること。
ミクロ経済学の習得レベルの確認のため、初回に小テストを実施する。
費用便益分析を勉強したことのない者は、今学期、社会工学類において「プロジェクトの評価とファイナンス」(月曜5・6限 於:3A203 担当:堤)を開講中なので、まずはそちらの受講を勧める。あるいは、以下の文献を参考に自習のこと。
中村英夫編 『道路投資の社会経済評価』 東洋経済新報社
森杉壽芳 宮城俊彦 編著 『都市交通プロジェクトの評価 −例題と演習−』コロナ社 )
内容 | |
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1 | プロジェクト評価概論(復習) |
2 | 需要関数 |
3 | 間接効用関数 |
4 | 支出関数 |
5 | 補償原理 |
6 | 消費者余剰と経路依存性 |
7 | 補償変分と等価変分 |
8 | 市場均衡・一般均衡 |
9 | 交通均衡 |
10 | 立地均衡 |
11 | 帰着便益構成表 |
12 | 応用都市経済モデル |
森杉壽芳編(1997):「社会資本整備の便益評価」,勁草書房.
P.-O, Johansson (1987): The Economic Theory and Measurement of Environmental Benefits, Cambridge University
Press.(嘉田良平監訳(1994):「環境評価の経済学」,多賀出版)
費用便益分析、ミクロ経済学、需要予測技術に関する基本的な知識を有すること。
社会資本に関わるプロジェクトについて、需要予測、費用便益分析等に基づく評価演習をグループ単位で実施する。
森特に指定しない
講義では、社会資本整備プロジェクトを中心に、
について説明するが、広く一般のプロジェクト評価とプロジェクトのファイナンスに関する基礎的知識を得ることを目的とする。
本講義の内容は、都市計画主専攻の学生のみならず、社会経済システム・経営工学主専攻の学生にとっても有益で関わりの深い内容である。
内容 | |
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第1週 | 概論・プロジェクトの効果・Feasibility Study |
第2週 | T. 経済分析 :経済分析の基本的な考え方 |
第3週 | 〃 :便益の定義と計測(1) |
第4週 | 〃 :便益の定義と計測(2) |
第5週 | U. 財務分析 :財務分析の基本的な考え方 |
第6週 | 〃 :財務諸表の作成(1) |
第7週 | 〃 :財務諸表の作成(2)・財務分析 |
第8週 | V. プロジェクトに関する金融:プロジェクトのファイナンスとリスク |
第9週 | 〃 :プロジェクト・ファイナンス |
第10週 | まとめ |
なし
参考書等は講義の中で適宜紹介する。
期末試験による。
参考書等は講義の中で適宜紹介する。
講義では、ミクロ経済学・会計学、金融論の基礎的な知識を必要とする。これらの科目を履修していることが望ましいが、履修していない場合には、授業の予習・復習において各自で学習すること。
以下のとおり。ただし、復習の時間を取れるように平易な内容の部分は先に進む。
内容 | |
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第1週 | 幾何ベクトルと数ベクトル、線形空間 |
第2週 | 線形空間の基底、1次独立性と行列式 |
第3週 | 計量線形空間、グラム・シュミットの直交化 |
第4週 | 線形写像、幾何学的意味 |
第5週 | 直交変換、中間試験 |
第6週 | 固有値、固有ベクトル |
第7週 | 行列の対角化、実対称行列の場合 |
第8週 | 対角化ができない場合(ジョルダン標準形) |
第9週 | 空間における直線・平面、2次形式で表せる直線・平面 |
第10週 | 空間における直線・平面、2次形式で表せる直線・平面 |
都市「東京」を題材として、多角的に東京を理解するとともに、東京の特定地域および施設に赴き視察し、日本の 首都東京についての理解を深める。
詳しくは、http://www.sk.tsukuba.ac.jp/College/syllabus/2009/を参照。 堤は一週分として「東京の土地」を担当する。